国際会議への参加

国際会議への参加が決まったということはすばらしいことです.それだけ研究が評価されたということです.ただ,旅行は国内学会とはかなり勝手が違ってきま す.当然,手配は英語がベースになってきます.と脅かしはこれくらいにして,最近はほとんど日本語で(日本で手配)可能です.

まず,国内学会と同様に学会開催地の情報を集めます.都市でホテルがいっぱいあるのか,リゾートや保養地でホテルが数軒もしくはそこしかないのかが重要で す.後者なら,学会指定のホテルを利用するのが無難です.ただし,その場合も,必ず後で示す海外ホテル申し込みサイトで価格を調べましょう(ホテルの施設 などを知るにも良いです).学会側が確保(交渉)した価格の方が安い場合もありますが,なぜか紹介サイトの方が安かったりする場合もあります.前者なら宿 泊の手配は学会(運営者側)に任せましょう.

さて,学会会場となるホテル以外にも周辺にたくさん ホテルがある場合は,ホテル検索サイトを用いて自分に一番あったホテルを探しましょう.以下のサイトをよく利用します. それ以外にもいろいろありますので,これも検索エンジンで探してみて下さい.ただ,安さに任せて選ぶと,中にはいい加減なホテルを扱っているところもあり ますので,そこは自己責任になります.

また,こういったWebからの申し込みは,支払いがカードになりますので,クレジットカードを持っている必要があります.持っていない場合,親御さんのも のを使わせてもらうとか,これから生協でカードを作るのも手です.生協なら手数料や年会費がいらなかったのではないでしょうか?というのも,クレジット カードがあれば,その時にお金が無くても,翌月の銀行引き落としまでに用意すればよいので,海外で何かあったとき助かります.

さて,一番やっかいなのが航空券です.まず,学会開催地へ飛んでいる航空会社を調べましょう.
空港名で検索しますので,一番近い空港がどこなのかを調べておく必要があります.大概,学会のサイトで旅行に関する情報を流してくれていると思いますの で,それを参考にするとよいでしょう.ちなみに航空券まで斡旋する学会はほとんどありません.さて,いろいろな航空券があるので戸惑うはずです.航空券の 条件が違うのです.例えば,途中の空港で一旦降りられるとか,搭乗日が変更できるとか,条件が緩くなるにつれ大概高くなっています.逆に安いのは変更もで きない,行って帰るだけといったものがほとんどです.学会ですから,開催日時に変更はありませんが,交通機関を乗り継ぐような場合,先の交通機関が遅れて 搭乗できなかったというような場合もありえますので注意が必要です.ただ,成田からロスに行き,そこで乗り継いでアメリカの他の都市に行く場合,ロス着が 遅れたら,他の便の手配はしてくれると思います.しかし,鳥取から羽田(ANA),成田からはJALで海外に行くような場合,何らかの原因で鳥取からの飛 行機が遅れたり欠航したり,羽田から成田への交通機関が遅れたりして成田発の便に乗り遅れても保証されないでしょう.交通機関を乗り継ぐときは十分にマー ジンを取って下さい.特に,長距離便は時刻通りに付くことはありません.おまけに国際線から国内線に乗り継ぐ際は入国審査があります.一人一人のパスポー トをチェックし,アメリカの場合は指紋や顔画像を採取しますので,当然時間がかかります.ジャンボジェットの満員の客が一斉に入国審査を受けるわけですか ら,ここを経る時間がどれほどかかるかおわかりでしょう.

基本的にできる限りトリッキーなことはしないようにしていますが,それでも不可抗力はつきものです.以下に私の体験を書いておきます. 飛行機を乗り継ぐ際は,大概大きなハブ空港です.したがって,免税品店やレストランが24時間営業しています.シンガポール空港の場合,乗り継ぎが5時間 以上あれば,無料の市内バスツアーもあったような記憶があります.そういう面で,十分に時間をとり,1時間ぐらい遅れても支障がないようなスケジュールを 組むことをおすすめします.

航空券とホテルが手配できたら,次はパスポートとビザです.パスポートは鳥取では県庁で申請できます.行ってすぐには交付されませんので,余裕を持って申 請して下さい.また,ビザが必要かどうかは行く国によって異なります.また,数日間の観光であれば,必要のない国も多いです.ビザ情報に関しても学会の Webサイトに情報があるはずですので,参考にして下さい.ちなみに国際会議の発表で外国に行く際はみなさん「観光」にしているようです.

そ れと忘れてならないのは発表資料(道具)ですね.これは必ず持参するようにしましょう.もしかしたら,荷物が着かないといった場合がありますので,そうな ると何をしに来たのか分からなくなります.最近はプロジェクターを用いた発表が一般的ですので,PCの内部データとして保存し,もしかPCが壊れた時にフラッシュ メモリに保存し,もしかフラッシュメモリが学会PCで読めない場合を想定してCDで保存し,といったように何重にも備えておきます.そしてこれらはリュックや鞄に入れ,必ず 機内に持ち込んで下さい.ポスターの場合も同様です.A0サイズのポスターなら丸めて機内に持ち込めます.ただ,その場合も同じものを折りたたんで良いで すから,リュックや鞄の中に入れておきましょう.ポスターをどこかに置き忘れることもありますので.

それ以外は何を持って行くかは好みです.主なものを挙げていきます.ご参考に.

下着(パンツ,シャツ,靴下):宿泊日数分+予備1
シャツ:宿泊日数を考慮して
短パン:パジャマ代わりに.暑いところではオフの外出用に
Tシャツ:パジャマ代わりに.土産代わりに現地で買っても良い
ウインドブレーカ:寒い国,気候の悪いときに行く場合
帽子:日焼け防止.土産代わりに現地で買っても良い
お金:現地通貨は空港で両替できる
トラベラーズチェック:必要なら.カードがあれば十分
クレジットカード(VISAならどこでもOK)
カメラ:無くしたりとられても良いものの方が気が楽
ひげそり:外国のホテルは簡易カミソリはない
携帯電話&充電器
ノートパソコン&電源:メールやインターネットが欠かせない人.ちなみにホテルのPCは日本語が読み書きできないので注意.
クッキングセット:お湯を沸かすのに便利
小さいカップラーメン:小腹が空いたときや夜中にホテルに着いたときなど
コーヒー&お茶セット:ティーパックや一回分がセットになったもの
扇子:暑いときに便利
スリッパ:欧米のホテルは付いていない
薬:頭痛薬や胃腸薬.常備薬も
救急セット:絆創膏やオロナイン軟膏,爪切りなど
日焼け止め:日差しの強い国では必要なときも
くし:日本のホテルでくれる小さいやつが便利
歯ブラシ&歯磨き湖:外国のホテルでは付いていない
ドライヤー:必要な方は.ホテルに付いているところもある
洗濯ひも:長期滞在する場合に.風呂に付いている場合もある.
ソーイングセット:ボタンが取れたりしたときに
工具セット:はさみやドライバー.何かの時に役に立つ
割り箸かプラスチックフォーク
携帯用ティッシュ
箱ティッシュ:トランクのスペーサ用.不要になれば捨てる
ACコンセントプラグ変換器:ホテルに頼めば貸してくれる場合もある
変圧器:PCや携帯であればそのまま使えるので不要
傘:携帯用の小型のもの
ガイドブック:折角外国にきたのだから