国際会議SECRYPT2011 活動報告

 

718日〜21日にスペインのセビーリャ(セビリア)でe-ビジネスと通信に関する合同国際会議が開催され,その中のセキュリティと暗号に関する国際会議(SECRYPT2011)に投稿し,採択されたので口頭発表を行った.論文のタイトルは以下である.

Driver Authentication Using Brain Waves While Route Tracing as a Mental Task

この国際会議には初めて参加したが,ポルトガルのINSTICCという学会が主催するもので,2006年から始まったようで,主に欧州の研究者が中心に運営されていた.日本人も数人であった.今回は5つ国際会議に59の国から総計409の投稿があり,口頭発表の採択率は約13%,ショートペーパーやポスター発表を含めると41%とのことであった.2件のバイオメトリックス関係の招待講演があったので,もう少しバイオメトリックス関係の発表が集まるかと期待したが,3件程に留まったのが残念であった.一方,SIGMAPという信号処理関係の国際会議も含まれていたので,そちらを聴講することができ,興味深かった.

 セビーリャは以前に万博を行ったことで有名である.アンダルシア地方の州都であり,首都マドリッドからAVEという新幹線で2時間半ほどである.夏はほとんど晴れで,天気の心配はない.学会期間中も晴ればかりであった.気温は38度が普通である.ただ,湿度は低いので,日陰に入れば過ごしやすく,朝晩は24度ぐらいまで下がる.街は中世のヨーロッパの雰囲気を残しており,石畳の道や大聖堂といったものは昨年訪れたチェコ・プラハに似ていた.

学会会場は街の中心から南に外れたセビーリャ大学工学部であった.セッション会場は講義室,昼食会場は学食であった.昼食時はビールやワインが提供された.暑いので水分補給が必然だとみんな飲んでいたが,でも自国では昼からお酒を飲むのは普通じゃないと笑っていた.日中は暑いためかシエスタ(昼寝)の習慣があり,日中は閉じている店もあった.また,スペインはフラメンコや闘牛が有名であるが,懇親会ではフラメンコが上演された.次回はイタリヤ・ローマでの開催である.

最後に今回の出張の一部は鳥取大学学長経費による支援を頂いた.この場を借りて謝意を表す.

 

 

会場であるセビーリャ大学工学部  オープニングセッション

看板

 

世界遺産:アルカサルと大聖堂(レセプションで訪れる)

 

スペイン名物:パエリアとガスパッチョ(昼食時に提供)