鉛蓄電池です.
ラジオ放送が開始された頃(昭和初期)のラジオに使われた電池です..
電源としてコンセントが使われるようになるのはもう少し後です.
この頃は電圧が低く大電流をとれるA電池と電圧が高くて電流が小さいB電池を同時に
使っていました.基本的にはどちらも自動車に使われている鉛蓄電池と同じです.

鉛蓄電池は1つのユニット(「単電池」または「セル」といいます)が2Vです.
自動車の12Vの鉛蓄電池の中にはこのセルが6個直列に入っています(6x2V = 12V)
★A電池

基本的には,
(1)ガラスの筒を回転させ,「枕」とこすりあわせる.
(2)ガラスの筒に発生した電荷を「ブラシ」で集める.
ことになります.

で,いきなり完成図です.

エレキテルの寸法は550mm(幅)×420mm(高さ)×350mm(奥行き)です.

手前のハンドルを回すと,上の金属部分から電気を取り出すことができます.
その電圧は7000ボルトを越えます!!

外枠の材質はパイン(松)集成材です.
本当は一枚板(ムク)でつくりたかったのですが,入手困難でした(高いし…).

さて,
Q:江戸時代に集成材はあったか?
A:「箱根細工」があった!
結論:と,いうことで,ルール違反にはならない

ホームセンターで厚さ20mmの集成材その他を購入.
組み立てには「ご飯つぶ」をこねた糊(これが良くくっつく!) で仮組みをして,くぎを打ちます.

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